なにが起こっていても春はやってくる。
時間は同じように過ぎていて
もう3月が終わろうとしている。
やってくる春にこんなにもやるせなさを感じたことが今まであっただろうか。
日差しが強くなればわれ先にと上着を脱ぎ陽を浴びているイタリア人を見ると
彼らにはきっと喜ばしい春なのだと勝手に思い込んでひとりで傷ついてみせる。
やれやれ。そんなことわかりもしないのに。
夜が更け、朝が来る。
今までだってどこかで争いが、どこかで災害が起こっていたのだ。
新しく来る日がどこからくるのか、私たちは知る必要がある。
再び来る救い主を、油を準備して待つ者でありたい。